てるてるブログ〜教育らぼ〜

高校数学パパ教員が教育について綴ります

学校再開前後に教員ができること

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こんにちは、てるてるです。

今回は、「学校再開前後に教員ができること」について書いてみました。

  • 休校で遅れている残りの10か月
  • コロナ世代はマイナスではなくプラスに

これら2点について話していきます。

<目次>

 

1.今、問題だと感じること

3月から休校になってとうとう約3か月です。

これまで学校は

  • 休校中の課題作成と配付
  • オンライン体制の整備

について在宅勤務をしながら必死に取り組んできました。

しかし、

  • 休校で遅れている残りの10か月

これについて議論をすることができていない状況がほとんどだと思います。

それは、

「いつ再開するかわからない…」

「上からの指示がないと…」

「職員が集まれていないし…」

現状を乗り越えるのに必死で、時間が取れていないのは事実です。

しかし、学校再開後には授業が様々な形でスタートしていきます。

「分散登校ということは、オンライン体制は継続?」

私はそれを推していますが、

「とてつもない業務量」

になることは想像できます。

では、残りの10か月をその場しのぎで乗り越えて良いのか?

それでは

  • コロナ世代の子どもは物足りない

そんなことが言われてしまう可能性がどうしても出てきてしまいます。

そこは、私たち教員がどう捉え、整えたICT環境をどうプラスにしていくかが大切であると思います。

 

2.残り10か月の再編成

そうは言っても、1年分の学習内容を単純に10か月に無理やりにでも詰め込むのは子供のためとはなりえません。

今できることは、科目担当者で「指導計画を再編成しておく」ことに尽きると思います。

どのような再開になるのかは不確定なところもあります。

しかし、職員間でのオンライン体制が整っているのであれば、すぐに始められるのでまずはここからです。

全く話ができていない状況は避けなければなりません。

  • 休校中の課題内容をどのようにケアするか
  • 学力差をどのように埋めていくか

これら2点を含めて「残り10か月の再編成」をぜひ始めていきましょう。

 

3.コロナ世代の生徒だからこそ

テレビなどメディアで「コロナ世代」というワードが扱われており、その世代の親の不安などが取り上げられています。

しかし、1番そう言われて複雑な思いを抱いているのはもちろん子どもたちです。

私はいわゆる「ゆとり世代」です。(特に気にしてはいません…笑)

「コロナ世代」は、捉え方によってはとてもマイナスなイメージを本人たちに抱かせます。

教員はそれをどのようにプラスにしていくかを考え、実行していけるはずです。

この休校を機に、多くの学校でICT環境の整備を急速に進めました。

数か月前までは信じられないような環境についていけない方もいるかもしれません。

もしかすると、今まで1年間かけていたことが10か月で十分足りるかもしれない。

ICT活用により学習サイクルの確立や効率向上などが見込めるのであれば、このチャンスを活かすべきです。

その場しのぎのICT活用ではなく、継続することで「コロナ世代」だからできることが増える

そう捉えることでマイナスをプラスに変えていけると考えます。

Google Classroomでいえば

  • 生徒の意見をすぐに可視化し共有できる
  • 調べた情報などをリンクで共有できる
  • 協力して資料を作成できる
  • 課題の取り組みが記録される

などなど、「新しい学び」の実現が可能になります。

「教える」役目から、生徒の主体的な活動を「サポート」する役目が求められるこれからに必須になります。

 

その他にも、各校で整備されたICT環境が「コロナ対策」だけで終わることがないことを祈っています。

4.最後に

生徒はこの休校中も様々な状況で、複雑な感情を抱きながら学校再開を迎えます。

そんな生徒を迎えるにあたり、学校は「大丈夫!」とできる限りどっしり構えておきたいものです。

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「コロナ世代」を教育改革元年として捉え、レベルアップした世代としたい。

そのために勤務校ではもちろん、日本中の先生方と交流しながら情報発信することで

それを実現していきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。